革修理｜滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店

みなさんこんにちは！

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

今回の修理事例は、

ルイヴィトン財布ボールペン跡による補修のご依頼です！

 

それではまず修理前の画像をご覧ください。

まだまだキレイな財布ですが、ボールペンの跡が付いてしまったという事でご相談いただきました。

画像では少し分かりにくいですがほんの少し、約２センチくらいでしょうか、薄くペン跡が付いてしまっています。

ペン跡が付いてすぐ気づいたのでふき取ったら少し薄くなったのですがこれ以上擦ると色も少し剥げてきてこれ以上自分ではどうすればいいか分からないという事でご依頼いただきました。

 

ボールペンは不意に書けてしまってインクの跡が残ってしまうといったトラブルを経験した方意外に多いのではないでしょうか？

私も何度か経験あります、、、

それが大事にしているモノだどやはり残念な気持ちになって気持ちになってしまいますね、、

でもこればかりは不意に起こる事なのでなかなか防ぐのは難しいと思います。

 

それでは早速修理完了後の画像をご覧ください。

 

ルイヴィトン財布ボールペン跡補修完了後の画像です！

いかがでしょうか！

薄く残っていたボールペンのインク跡もキレイになくなりました！

 

ボールペンは油性のインクがほとんどでそのインクが付着するとインクの成分がすぐに浸透してしまうのですぐに拭き取っても今回のように薄くなることはあっても消える事はまずないです。

そして、無理に擦ったりしても逆に色が剥げて状況が悪化します。

特に女性の方に多いのがマニュキュア等の除光液で拭き取られる方が多いですが、この対応は間違いなのでご注意ください！

除光液で拭き取ってしまうと、、、

インク跡は多少薄くなる程度でその周りの色が簡単に剥げてしまったり染みになってしまったり状況は余計に酷くなってしまうのです。

油性インクの成分はほとんどの場合、革の塗膜部分を通り越し革の素地部分まで浸透してしまっているので除光液で拭き取っても塗膜の方が先に剥げてしまいます。

多少薄くなるのは塗膜の中にインクの成分がある分が取れているだけで根本的には取れていないのです。

 

当店で補修する場合には溶剤等でインクの付いた部分の周りから一度溶剤で完全に色を取っていきます。それでもペンのインクはキレイに取れないのでもう一度よく似た色の塗料を作り塗装しペン跡を隠す方法をとります。

補修方法を簡単に説明しましたが実はかなり繊細な作業が必要で丁寧に工程を進めないと質感を損なう事もあるので意外に時間のかかる作業となります。

 

そこで、お客様が自分で除光液等の溶剤を使用されていると革の油分が抜けきってしまっている場合もありその場合革が硬くなってしまったり、その部分が少し凹んでしまったりすることもあります。

そうなってしまうと質感等の復元は難しくなるのでこのようなペン跡のトラブルがあった場合は自分でやらず当店のような革製品の修理専門店へご相談する事をお勧めします。

 

今回のようなトラブルでお困りの方、気になる方はお気軽にご連絡ください。

 

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