革修理｜滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店

みなさんこんにちは！

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

日々の修理事例をご紹介しています。

目次　 1.今回の革製品修理事例のご紹介は… 2.アンティークチェア修理前画像 3.アンティークチェア修理完了後画像 4.今回の修理工程 5.革製品でお困りなら、、

 

今回の革製品修理事例のご紹介は…

アンティークチェアの座面破れによる張り替え修理のご依頼です！

椅子は普段の生活には欠かせない物で家にあるのはもちろんお出かけ先にも必ずある家具の一つですね。

椅子にも安価な物から高価モノ、新しいモダンなデザインから古くからあるアンティーク家具まで数えきれないほど種類や用途がありますよね。

その中でも今回修理ご依頼いただいた椅子はアンティーク家具で古い椅子になります。

アンティーク家具は独特な形状のデザインで最近のデザインにはない凝った作りの家具で好きな方も多いと思います。

そんな古い家具だからこそ長く使っておられる方も多いかと思います。そうするとどうしても経年劣化による傷みも出てきます。

それでは今回ご依頼いただいた椅子はどうなっているのかまずは修理前の画像をご覧ください。

 

アンティークチェア修理前画像

画像をご覧の通りアンティークチェア独特のおしゃれなデザインの椅子ですね。

椅子本体は使用による小傷等はありますがしっかり作りこんでいる椅子なので特に問題なくまだまだ使える状態です。

しかし、一番目に付く所はやはり座面部分ですね．．．

座面に張られている革はご覧の通りひび割れが激しく革の素地部分も剥き出しになってしまっています。

そして、画像では分かりにくいですが所々破れ始めてきている状態でした。

革製品は補修、修復修理する事ができる素材ですが劣化が酷くなってくると補修は不可となります。

今回の事例では補修が不可となるケースになります。

椅子の場合、座面部分は人が座る負荷もかかるので革の劣化が進むと補修しても革の強度が保証できず、お金をかけて修理しても破れてしまう可能性があるのです。

このような場合、修理方法としては張り替えをお勧めしています。

それでは修理するとどうなったのか修理完了後の画像をご覧ください。

 

アンティークチェア修理完了後画像

いかがでしょうか！

劣化して破れ始めていた座面を新しい革に交換したことで新品同様に蘇らすことができました！

これでまた気持ちよく使えるようになったと思います。

もちろん新しい革に交換したことで耐久性も新品同様なので椅子の本体が大丈夫な限りまだまだ使えるようになっています。また、中身のウレタンクッションもヘタっていたので新しいウレタンに交換しているので座り心地も改善しています。

 

今回の修理工程

・座面部分を椅子本体から取り外し分解

・座面に張られている劣化した生地を剥がし

・新しい革を座面サイズに裁断

・ウレタンクッションの交換

・裁断した生地を座面のベースにタッカーで張り作業

・裏生地をタッカーで張り付け

・椅子本体に座面を組付け作業完了

このような工程で張り替え修理をしました。

 

椅子やソファーを張り替えるときに大変なところは意外にも分解する工程で元の張られていた生地を剥がすときになります。生地はほとんどの場合裏でタッカーで留まっています。そのタッカーは思っているよりもかなりの本数で留まっていてほとんどの場合、数百本留まっています。このタッカーの針を一本ずつ手作業で抜いていくのです。

作業風景ですがこんな感じで一本ずつ抜いていく感じになります。なかなか力のいる作業で数が多くなるとさすがに手もつかれます．．．

そして革の裁断はこんな感じで座面のサイズに合わせて切っていき、裁断が終わったら座面の土台フレームにバランスよくタッカーで張り付けていくのです。

今回は縫製のないデザインの椅子でしたが、縫製がある場合はここにミシンで縫い付ける工程も入ってきます。

このように劣化してしまった座面も張り替え修理する事でまだまだ使えるように蘇らすことができます。

もちろん椅子だけでなくソファーも対応しています。

また張り替える生地は今回は本革で張り替えましたが合皮レザー、布生地よりお好みの素材、色合いをカタログの中から選んでいただくことができます。

 

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