革修理ブログ

革修理ブログ

全てのブログ

2024/11/18

レザージャケット|色褪せ、擦れ傷補修、染め直し修理

みなさんこんにちは!

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

日々の修理事例をご紹介しています。

 

 目次 

1.今回ご依頼の修理事例

2.革の仕上げ方法:アニリン仕上げ・顔料仕上げ・セミアニリン仕上げを徹底解説

3.アニリン仕上げ:自然の美しさをそのままに

4.顔料仕上げ:耐久性重視の実用派

5.セミアニリン仕上げ:自然さと実用性の両立

6.仕上げ方法ごとのお手入れポイント

7.革製品でお困りなら、、

 

今回ご依頼の修理事例

ジャケットやコートの季節になってきましたね。今回はレザージャケットの色褪せによる補修、染め直し修理のご依頼です!

当店でもジャケットやコートの修理ご依頼が増えてきております。革の衣類のトラブルと言えば一番多いのがやはり色褪せになります。その他は擦れ傷やカビの発生等も多いです。

今回お預かりしたジャケットも全体的に色褪せが目立っている状態でご相談いただきました。

それではどのような状態になっているのかまずは修理前の画像をご覧ください。

 

ジャケット修理前画像

 

元は紺色のジャケットになりますが全体的に色褪せてきています。

特に肩から背中、腕の後ろあたりは退色が特に目立ちますね。

ジャケット等の衣類は日光による紫外線が当たる範囲が広くその影響で色褪せが起こりやすくまた、範囲も広いので目立ってきています。

さらに、革の着色してある塗料の影響も大きくあります。

レザージャケットなど衣類は質感や風合いを重視した革に仕上げられている物が多くその場合は色褪せ等が起こりやすい物が多いです。

染料で着色してあるアニリン仕上げの革は透明感のある革の風合いを重視した革になりますが耐候性は悪く退色しやすいです。

今回のジャケットのはセミアニリン仕上げで顔料と染料がミックスされた着色方法で耐候性は多少上がりますが長期間使っていると色褪せは起こってきます。

それでは今回の色褪せたジャケット修理するとどうなったのか修理完了後の画像をご覧ください。

 

レザージャケット修理完了後画像

いかがでしょうか!

染め直し修理する事で色褪せたジャケットも本来の色合いになりきれいな状態に蘇らすことができました!

擦れや小傷もありましたが一緒に補修していますので革の劣化も食い止める事ができているので安心して長く使っていただけると思います。

色合いに関しては内側の退色していないところに合わていますので出来るだけ元に近い色合いに復元できています。

また、耐候性のある塗料も仕様いている為元の状態より色褪せしにくくなっています。

 

その他ジャケット修理事例はこちらをクリック!

 

 
 
革の仕上げ方法:アニリン仕上げ・顔料仕上げ・セミアニリン仕上げを徹底解

革製品は種類や用途が豊富ですが、その仕上げ方法によって見た目、触り心地、耐久性、メンテナンス性が大きく変わります。今回は「アニリン仕上げ」「顔料仕上げ」「セミアニリン仕上げ」という3つの仕上げ方法について、特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。さらに、これらを選ぶ際のポイントやお手入れ方法も深掘りしていきますので、革製品選びに役立ててください。

 

アニリン仕上げ:自然の美しさをそのままに

特徴

アニリン仕上げは、革の自然な風合いを活かす仕上げ方法です。染料を使用して革を染めるため、革本来の毛穴やシワ、天然の模様がそのまま表現されます。表面に顔料や保護コーティングが施されないため、自然な透明感が特徴です。使用する原皮は傷やムラが少ない高品質なものが選ばれます。

メリット

  1. 革そのものの自然な風合いを楽しめる
    天然素材ならではの個性が際立ち、唯一無二の表情を持つ革製品が手に入ります。高級感があり、愛着が湧く一品になるでしょう。

  2. 柔らかさが際立つ
    コーティングをしていない分、革のしなやかさや滑らかな触感を存分に味わえます。

  3. 使い込むほど深まる味わい
    経年変化が顕著で、使うほどにツヤが増し、色合いが深まります。自分だけの革の「育ち」を楽しめるのが魅力です。

デメリット

  1. 傷や汚れがつきやすい
    コーティングがないため、水や油分がシミになりやすく、ちょっとした傷も目立ちます。

  2. 色褪せしやすい
    紫外線などの耐候性に弱く色褪せしやすい。
  3. メンテナンスが欠かせない
    定期的な保湿ケアや防水スプレーの使用が必要で、手間がかかります。

  4. 高価である
    素材そのものの品質が求められるため、製品価格が高めです。

おすすめの使い方

アニリン仕上げの革製品は、その自然な美しさを楽しむため、特別な場面や大切に使いたいアイテムに最適です。特に高級バッグや靴、装飾用の家具に向いています。

 

 

顔料仕上げ:耐久性重視の実用派

特徴

顔料仕上げは、革の表面を顔料(塗料)で覆い、保護コーティングを施した仕上げ方法です。革の表情や模様が隠れる代わりに、均一な見た目と高い耐久性が得られます。日常使いに向いている実用的な仕上げです。

メリット

  1. 汚れや傷に強い
    表面がしっかりコーティングされているため、雨や汚れに強く、傷もつきにくいです。

  2. 発色がよく耐候性もあり色褪せしにくい。
  3. 手入れが簡単
    基本的には乾いた布で拭くだけで汚れが落ちます。忙しい日常でも気軽に使えるのが魅力です。

  4. 鮮やかな色やデザインが可能
    顔料仕上げは、塗料を使うことで自由な色合いを実現します。ビビッドなカラーや均一な仕上がりが必要な製品に適しています。

デメリット

  1. 革らしさが減少
    表面が人工的で均一な見た目になるため、革本来の自然な風合いが感じにくいです。

  2. 経年変化が少ない
    コーティングによって表面が保護されているため、アニリン仕上げのような味わい深い変化は期待できません。

  3. 場合によっては硬く感じる
    厚いコーティングが施される場合、革の柔らかさが損なわれることがあります。

おすすめの使い方

顔料仕上げは、頻繁に使用する財布やショルダーバッグ、日常使いの家具などに最適です。見た目を気にせず使いたい方にぴったりです。

 

セミアニリン仕上げ:自然さと実用性の両立

特徴

セミアニリン仕上げは、アニリン仕上げの自然な風合いと顔料仕上げの耐久性を兼ね備えた中間的な仕上げです。革を染料で着色した後、薄い顔料や保護コーティングを施しています。革の個性を生かしながら、実用性を高めた仕上げ方法です。

メリット

  1. バランスが良い
    アニリン仕上げの自然な美しさを保ちながら、汚れや傷にある程度の耐性を持たせています。また、顔料と染料の割合を変えることで風合い等も変わってきます。

  2. 柔らかさを維持しつつ耐久性が高い
    軽いコーティングなので、触り心地が柔らかいまま、実用的に使用できます。

  3. 比較的お手入れが楽
    完全なアニリン仕上げよりメンテナンスの手間が軽減され、長持ちさせやすいのが特徴です。

デメリット

  1. 経年変化が控えめ
    アニリン仕上げほどの深い経年変化は得られませんが、軽い変化は楽しめます。

  2. どっちつかずに感じることも
    自然さと耐久性を両立している分、完全なアニリン仕上げや顔料仕上げを求める方には中途半端に感じられる場合があります。

  3. 価格が高め
    高度な仕上げのため、顔料仕上げよりもコストがかかります。

おすすめの使い方

セミアニリン仕上げは、ソファーやレザージャケット、特別感と実用性の両方を求める革製品に適しています。適度な耐久性があるため、日常使いしつつも上品さを楽しみたい方におすすめです。

 

仕上げ方法ごとのお手入れポイント

革製品を長持ちさせるためには、それぞれの仕上げ方法に応じたお手入れが必要です。

  • アニリン仕上げ
    革専用の保湿クリームを定期的に塗り、乾燥を防ぎます。また、防水スプレーで水分や汚れを弾く対策をしてください。

  • 顔料仕上げ
    基本的には汚れがつきにくいので、汚れたら柔らかい布で軽く拭き取るだけでOKです。ただし、強く擦りすぎるとコーティングが剥がれる恐れがあるため注意しましょう。

  • セミアニリン仕上げ
    乾拭きや柔らかい布でのケアが基本です。染み汚れもできやすいので防水加工等のケアも重要です。

どの仕上げを選ぶべき?

革製品の仕上げ方法を選ぶ際は、以下のポイントを考慮してください。

  • 自然な美しさと経年変化を楽しみたい
    → アニリン仕上げ
  • 日常使いで手軽に扱いたい
    → 顔料仕上げ
  • バランスの良さと高級感を求める
    → セミアニリン仕上げ

 

今回紹介した3つの仕上げ方法には、それぞれ独自の魅力があります。どれを選ぶかは、使用するシーンや求める特性に合わせて考えるのがポイントです。正しいお手入れをすれば、どの仕上げの革製品も長く愛用できます。あなたの生活やスタイルに合った革製品を見つけ、ぜひその良さを存分に楽しんでください!

 

 

 

革製品でお困りなら、、

お気に入りの革製品、修理は高いかもと諦めておられる方是非ご予算をお聞かせください。
ご予算内で出来る補修方法もご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください!
その他、傷、汚れ、擦れなどの状態などから様々な修理方法やメンテナンス方法もご提案させていただきます。

 

シャネル、エルメス、ルイヴィトン、グッチ、ボッテガヴェネタの鞄、財布等の高級ブランド品修理実績多数ありますので安心してお任せください!

バッグ、財布以外にも革小物、ジャケット、コートからソファー、椅子まで革製品であれば何でも修理します。

 

ソファー、椅子はリペアから張り替え、部分的な補修までお客様のご要望にあわせて最適な修理プランをご提案します!

本革はもちろん、合皮レザー、ファブリック等素材問わずソファー、椅子の修理承っております。

 

色はげ、退色、色移り、擦れ傷、ひび割れの補修はもちろん、

革の破損、切れによる持ち手やショルダーベルト、付け根の革交換、

ファスナー、ホック、内袋、内張り交換まで革製品のお困りごとなんでもご相談くださいね!

スニーカー、ブーツの傷や色剝げの補修、修復オールソール交換等も対応可能してます。

 

全国宅配便対応、お見積り無料!
お問い合わせは電話、メール、LINEからお願いします。
メール、LINEの場合画像を送っていただければお手軽にお見積りできます。
ご来店時は必ずご予約が必要です(出張見積もり、納品等で外出している場合があります)。

修理方法はお客様のご予算に合わせた修理方法をご提案させていただきます。

 

 

革製品の修理、染め直しは革研究所滋賀東近江店まで!

住所:滋賀県東近江市南菩提寺町690-1

MAIL: info-shiga-h@kawa-kenkyujyo.net
TEL:0749-20-7519

LINE

 

LINEお問い合わせはこちらのQRコード

またはホームページ上部の

「お電話」「メール」「LINE」

のアイコンよりお問い合わせください。

アーカイブ
カテゴリー

革修理対応製品

革修理対応製品

革鞄・バック

革鞄・バック

革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。

財布・小物

財布・小物

革財布(サイフ)、小銭入れ、キーケース等の小物全般の革のキズ、スレをキレイに修理いたします。CHANEL(シャネル)GUCCI(グッチ)等のブランド革小物の修理ももちろんOKです。

革靴・ブーツ

革靴・ブーツ

男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。

革衣類

革衣類

革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。

ソファー・椅子

ソファー・椅子

革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。

自動車内装

自動車内装

自動車の革ハンドル・革シートの修理(リペア)も可能です。ベンツ・BMWなどの高級外車から、国産の自動車まで数多くの修理実績がございますのでお気軽にお問合せください。

店舗情報

滋賀東近江店の桑原です。
革製品でお困りの方お気軽にご相談ください!
思い入れのある革製品も修理、補修でキレイに蘇ります!

革研究所 滋賀東近江店

代表者 桑原 徳全
所在地 滋賀県東近江市南菩提寺町690-1
※ご来店は完全予約制の為事前に必ずご連絡下さい。
TEL 0749-20-7519

対応エリア
滋賀県全域

当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。

PAGE TOP