革修理｜滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店

みなさんこんにちは！

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

今回の修理はトリバーチバッグの色移りによる補修、染め直し修理のご依頼です！ 

 

それではまず修理前の画像をご覧ください。

全体を遠目に見るとあまり分からないですが、

近くで見るとデニムの青い色が鞄についてしまっていますね。

 

この事例は特に汚れなどが目立ちやすい薄い色合いのものによくある状態で今回の鞄の色もオフホワイトなのでそこに青色が移ってしまっているので目立っています。

 

表面についた通常の汚れの場合はクリーナーなどでふき取れば取り除く事もできます。

しかし、デニムなどの衣類等から色がついてしまった場合、通常の汚れとは成分が違います。

デニムに使われている色は染料系の塗料が使われており、これは染みこんでいく特性を持っており、水分や湿気などで色落ちしてしまいます。

その為、ジーンズなどで汗や雨などで濡れた場合自分の足に色がついてしまっていたという経験をした方も多いと思います。

しかもなかなか洗っても簡単に落ちない、、、

 

人間の肌は常に代謝しているのでそのうち色も落ちますが、代謝をしていない革はどうなるでしょう？？

 

もちろん、革の場合色は落ちないですよね。。。

しかも染料系の塗料は浸透力がありますので一旦色が移ってしまうと革の表面だけでなく中まで色が浸透していますので表面をどれだけクリーニングしても色が落ちることはありません。

 

今回の場合もジーンズによる色移りで使用中の擦れや湿気の影響によるものだと思われます。

 

それならどうしたらいいの？？

 

それでは修理前の画像と比べて修理完了後の画像をご覧ください。

トリバーチバッグの色移りによる染め直し修理完了後の画像です。

 

いかがでしょうか！

補修、染め直しで色移りもここまでキレイになりました！

 

 

どうしてここまでキレイになったのか簡単にご説明させていただきます。

 

まず色移りした部分を特殊な溶剤で色が薄くなる部分まで取り除いていきます。

色が取れる部分まで行ってもまだ色が残っている分に関してはそこからはもう取り除く事はできなくなります。

そこからは下地処理をして、また同じ色にとそうして色が移っている部分を隠しているのです。

そうする事によって色移り部分もキレイになります。

 

しかし、ここで注意点があり今回のケースはある程度色が薄い状態まで取り除く事が出来たので同色のオフホワイトで塗装しましたが、色移りの度合いがもっと広範囲でもっと酷い色移りの場合は塗装して隠してもしばらく時間がたつと下の色移りの濃い色が浮き上がってきてしまいせっかく修理したのにまた元に戻ったといった事になってしまいます。

 

では、そのような場合はどうするのか？

このような場合は汚れている色よりも濃い色合いへカラーチェンジをオススメしています。

そうすることにより、下にある汚れなども浮き上がってくることはまずありませんので安心して使っていただけます。

カラーチェンジはそれよりも濃い色合いならどんな色にも変更可能で自分好みの色に仕上げられ自分だけの一点物にすることもできます。

 

 

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ご予算内で出来る補修方法もご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください！
その他、傷、汚れ、擦れなどの状態などから様々な修理方法やメンテナンス方法もご提案させていただきます。

 

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