革修理｜滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店

みなさんこんにちは！

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

今回は

アクタスの本革ソファーで全体の擦れ、小傷、ひび割れ、汚れによる補修、染め直し修理のご依頼です！

 

目次　　　 ①　修理前の画像 ②　劣化の始まりは ③　アクタスソファー全体補修、染め直し修理完了後の画像 ④　修理工程は 革製品でお困りなら、、

 

 

 

それではまず修理前の画像をご覧ください。

画像をご覧の通り全体的にひび割れや擦れ、小傷があり、汚れも画像で見るよりも実物は黒ずんだ感じになっています。

特に目に付くのはやはり座面と肘掛のひび割れだと思います。

この部分はソファーの中でも一番負荷のかかる場所なのでいくら丈夫な本革といえど長く使っているとほとんどの場合このよな感じになってくることが多いので仕方ないですね、、、

 

しかし、この劣化してひび割れや擦れがある革をそのまま使い続けるとさらに劣化が進みます。

これ以上状態はよくなる事もなく現状維持する事もなく確実に劣化はどんどん進んでいき、その先に起こる事は、、

最終的には革が破れてしまいます。

そうなると同等の物に買い替えるのにも物価がどんどん上がっている現代では費用は今まで以上に高額になっています。

また、張り替えにも原材料の本革も価格上昇しているのでやはり高額修理になってしまいます。

 

しかし、革の劣化がまだ軽度な時にご相談いただくと補修、修復ができ買換えや張り替えよりも費用を抑えて修理する事が可能なので気になる方は早めに対処が必要かと思います。

 

劣化の始まりは、

革の劣化の始まりは汚れから始まります。

今回のソファーもかなり汚れが目立つ感じですが画像では全体的に黒ずんできているのであまり分からないですが本当はもっと白い感じのアイボリー色のソファーです。

その分かりやすい画像が、、、

背クッションを取り外すとあまり汚れていない部分がで出来て普段使われている部分と比べると一目瞭然で違いが分かると思います。

かなり黒ずんで汚れていますね、、、

もっと分かりやすい画像が背クッションでこちらの画像です。

 

クリーニング前

 

クリーニング後

ひび割れや擦れなどの補修前には必ずクリーニングして汚れを落としてから施工します。

上記のクッションの画像は補修や染め直しもしていなく、ただクリーニングで汚れを落としただけの画像になります。

この画像を見るとどれだけ汚れていたかが分かりやすいと思います。

 

白っぽい色のソファーなので汚れが目立ちにますが、色が濃い黒や紺、焦げ茶色の汚れが目立ちにくい革で一度もクリーニングしてない場合分からないだけでかなり汚れている場合もあります。

 

そして、たまった汚れは革の表面を侵し劣化へと進んでいきます。

また、クリーニングすると今まで汚れで隠れていたひび割れや傷等の劣化がキレイになる事で今度はそれが浮かび上がってきます。

上記のクッションもあまり劣化はしていない物の所々ひび割れや傷が出てきました。

 

傷やひび割れが出てきてもとりあえずは使えますが、

底からまた汚れが簡単に入ってしまうので劣化を防ぐ事はできません。

 

そこで、そのひび割れや傷の劣化した部分を汚れが侵入しないように補修や修復をすることで劣化した革の寿命を延ばすことができるのです。

 

それでは早速修理完了後の画像をご覧ください。

 

アクタスソファー全体補修、染め直し修理完了後の画像です！

いかがでしょうか！

ひび割れや傷、汚れの目立ったソファーも修理する事で見違えるほどキレイに蘇らすことができました！

 

ちなみに修理前後の画像を並べてみると、、、

このように全く同じソファーとは思えないほどになったと思います。

 

修理工程は

①クリーニング

⇩

②溶剤で劣化した元の塗膜を取り除ける範囲で剥離

⇩

③研磨

⇩

④脱脂

⇩

⑤補修材で傷やひび割れ等を補修、下地施工

⇩

⑥研磨

※⑤、⑥を表面が整うまで丁寧に施工

⇩

⑦着色

⇩

⑧色止めコーティング

⇩

⑨保湿オイルで仕上げ

 

簡単に工程を説明するとこのような感じになり、思っているよりも手間がかかっており、特に補修、下地施工の部分は仕上がりに影響が出てくる部分なので丁寧に時間をかけています。

 

下地施工の部分は元の劣化状態に影響が出るので劣化やひび割れ、傷が酷いとどうしても補修跡が残ってしまいます。また、あまりにも劣化が酷く破れていなくても革の強度が保証されない場合は今回のような補修、修復修理は不可となります。

今回も画像では分かりにくいですがひび割れや傷が酷い部分はよく見ると補修跡が残ってしまっています。

 

逆にひび割れや傷も軽度で色剝げ程度の場合はほとんど補修跡も残らず仕上げられるので状態によっては新品に近い状態まで復元できる場合もありますので汚れや傷など気になる方は早めに対処がオススメです。

 

また、色合いもどれだけ汚れたり変色してしまっていてもご安心ください

ソファーには必ず座面の奥の方やその裏はほとんど劣化する事もなく元の色が残っています。

その部分に色を合わせて調色するので完全一致まではいかないですが出来るだけ近い色合いに復元する事ができるので変色や退色していても元の色へと蘇らすことができます。

 

このように本革製品は極度な劣化や破れ等がなければ買換えや張り替えよりも費用を抑えてキレイにすることができ、今まで使い慣れて体になじんだソファーもまだまだ長く使っていただけるようになります！

 

 

革製品でお困りなら、、

お気に入りの革製品、傷、ひび割れ、破れなど状態で様々な修理方法やメンテナンス方法をご提案させていただきます。
また、革製品の修理は高そうだから諦めておられる方是非一度ご予算もお聞かせください。
ご予算内で出来る修理方法をご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください！

 

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