革修理｜滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店

みなさんこんにちは！

革研究所滋賀東近江店の桑原です。

今回の修理事例は…

 

３人掛け本革ソファー座面破れによる張り替え修理のご依頼です！

ソファーもほとんどの家のリビングにある家具の一つでその使用頻度も毎日座ると思うので傷みや劣化も進みやすいです。

ソファーに張られている生地は布、合皮レザー、本革、この三つの素材が多く家庭用のソファーとして最近では布生地のソファーが多いのではないでしょうか？

店舗用などはメンテナスしやすい合皮が多いですね。

そして、本革製のソファーに関しても家庭用、店舗用ともに使われていますが革の場合は元の素材が高価なので高級品として扱われています。高価な素材だけあって質感や風合いなどは他の素材と比べるとやはり高級感があります。そして、定期的なメンテナンスをすることにより何十年も使えるほど丈夫な素材となります。

今回ご依頼いただきましたソファーも長く使われているソファーでまだまだ使えるソファーなのですが座面部分に関してはソファーの部位の中でも一番負荷のかかると事なので長く使っているとメンテナンスをしていてもどうしても劣化は進んできます。

そして、今回の場合はよく座られる部分の座面が劣化して破れてしまっている状態になってしまっていました。

それではどのような状態になっているのかまず修理前の画像をご覧ください。

 

ソファー修理前画像

ソファー向かって右と真ん中の座面が劣化がかなりすすんでいる状態になっていて右側は革が破れてしまっていて革も乾燥し真ん中あたりからも革が今にも裂けて破れそうな感じです。

そして、真ん中の座面は破れてはないもののこちらも革が乾燥し破れそうになっていました。

そして、今回の場合は座面だけではないのです…

次の画像をご覧ください。

 

 

これは座面クッションを取り外した状態のクッションの下になります。

張られている黒布も完全に破れてウレタンが見えてきています。

そして、ソファーを分解し底の部分をとりはずしてみると。。。

座面クッションの下の中の構造はこのようになっています。

上にウレタンが張られていてその下にウェービングベルトが張られています。

ほとんどのソファーは座面の下このような状態になっています。

上に張られているウレタンはヘタってウレタン自体も破れてきているのでウレタンは交換しないといけないです。

そして、ウェービングベルトの方は意外にもまだ弾力性があり使える状態でした。

しかし、お客様のご要望で座り心地をもう少し固めでしっかりとしたものにしてほしいとのご依頼でした。

それでは修理するとどのようになったのか修理完了後の画像をご覧ください。

まずは座面下の構造部分からです。

 

ソファー修理完了後画像

元のベルトはまだ使えるのでそのままの状態で追加でベルトをさらに張る事で補強され座り心地もしっかりとしたものになります。

そして、ウレタンは新品に交換していますのでキレイな状態になっていますね。

これで内部構造は修理完了でソファー本体に組付けていきます。

組付けるとこのようになります。

表面に張られていた破れてしまっていた黒い布は薄い布で摩擦や伸縮等でまた破れる恐れも考えられたので椅子張り用のしっかりとした厚めの布に変更し張っていますので長く使ってもそう簡単には破れません。

 

そして次は破れと劣化が目立つ座面クッション右側と真ん中２つのクッションの張り替えになります。

座面クッションのみ張替えになると同じ革はまず用意出来ないので部分的に張り替えるとどうしても違和感が出てしまいます。

特に、今回の場合は特殊な加工が施されている全体的に色ムラ感のある革なので同じ感じの革を用意するにはほぼ不可能になります。

しかし、予算等もあるので全体的には張り替えはキビシイのである方法で張り替えをしました。

それでは次の画像でご確認ください。

こちらのソファー背面も総革張りで同じ革が使われていました。

背面は部屋の壁際に置かれていたので革の劣化もなく傷や汚れもないキレイな革だったので今回はこの背面に使われていた革を座面クッションの張り替えに使いました。

そして、この革を使ったそのあとはどうなったのかの言うと。。。

壁際においているので見える事はないのでどんな生地でもいいからというご依頼でしたので底布ように使う生地を張ることでご対応しております。

そして、座面クッションの方は…

いかがでしょうか！

背面に使われていた革で張り替えました。

同じ革なので全く違和感がないいあがりになりましたね！

しいて言えば縫製が入っていたので糸目が入っていますが風合い等は一緒なのであまり気にならない程度かと思います。

また、革自体は劣化もほぼなく傷や汚れ等もないのでしっかりとした革で長く使っていただけるソファーへと蘇らすことができました！

 

今回のように背面に使われていた革を再利用する事は稀な修理方法となりますがお客様のご要望やご予算等に合わせ最善の修理方法をご提案させていただいております。

このようにソファーの劣化や破れとうでお困りの方はお気軽にご連絡ください！

今回は張り替えでご対応しておりますが革の劣化状態が軽度な場合は張り替えることなく補修、染め直し等のリペアでご対応もでき、その場合修理費用も張り替えと比べると抑えられますのでお得に修理する事も可能です。

リペアの場合は革の劣化状態が軽度であればあるほど補修跡などもほぼ残らずキレイな状態に仕上げる事が可能になります。

逆に劣化が進んで深い傷や深いひび割れ等が発生している場合は補修、修復修理も可能なのですが限界がありますのでどうしても補修跡が残ったり、質感、風合いが変わってしまう事もあります。

革が破れていなくても革が乾燥し強度が保証されない場合はリペアが不可という場合もありこの場合は破れのときと同じく張り替えをおすすめする場合もありますので、気になる方は革の劣化が軽度な間に一度お気軽にお問い合わせください。

 

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また、革製品の修理は高そうだから諦めておられる方是非一度ご予算もお聞かせください。
ご予算内で出来る修理方法をご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください！

 

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