革修理|滋賀県の革修理なら革研究所 滋賀東近江店
革修理ブログ
2025/07/12
COACH|コーチバッグ、擦れ傷色剝げ補修、染め直し修理
みなさんこんにちは!
革研究所滋賀東近江店の桑原です!
日々の修理事例をご紹介しています。
目次 |
今回ご相談いただ来ました商品は、、、
コーチのトートバッグで全体の擦れ傷、色剝げによる補修、染め直し修理のご依頼です!
お気に入りのバッグとなれば使う頻度も多くなって気が付けば身に覚えのない傷がついてしまったり、色が剥げてしまったりと傷んできますね。
そして、その傷や剥げは見た目が悪くなってしまうという事と革の劣化も進んできます。
この劣化を放っておくと擦り切れて革が破れてしまう事もあります。
特にカド部分はどれだけ気を付けて使っていても擦れて傷が付いてきますよね、その擦れが蓄積され革の擦れや乾燥が進み気が付けばカドが破れてしまっているという事になりますのでご注意くださいね。
それでは今回ご依頼いただいたコーチのバッグどうなっているのかまずは修理前の画像をご覧ください。
画像をご覧の通り小傷や擦れ、色剝げなどが全体的に付いていますね。
特に目立つのがやはりそこのカド部分の傷が特に目立って色が剥げて革の素地部分が剥き出しになってしまっています。
現状は擦れて多少革の表面が毛羽立ちはじめている状態ですが、まだ軽度な劣化状態になります。
この状態で使い続けると前述にも説明した通り傷部分から革が乾燥、劣化して革が破れてしまいます。
そして、バッグの部位でもう一つ傷みやすいところが、持ち手になります。
持ち手は使う時必ず手で持つところでバッグ全体の重みを受け止めるので傷みやすいですよね。
今回のバッグの持ち手の状態は...
持ち手の革自体はまだ大丈夫なのですが革のフチの断面のコバのコーティングが剥がれてしまっています。
ほとんどの場合、革の断面が剥き出しになっている物は底から革が劣化しないようにコーティングされています。
持ち手の場合、手で握る部分になるのでこのコーティングがひび割れや剥がれなどがおこってきます。
そして、これもこのまま使い続けると革がフチから毛羽立ってきたり合わせ面が剥がれたり、糸がほつれたりと様々なトラブルが起こってきます。
それではこのコーチのバッグ本体と持ち手の傷みを修理するとどうなったのか修理完了後の画像をご覧ください。
まずはバッグ本体の方です。
全体的にあった小傷や擦れ傷、色剝げも補修、染め直し修理したことで見違えるほどキレイな状態に蘇らすことができました!
また、全体的に少し色褪せもあったのですが、内側の退色していない部分に塗料を調色し染め直していますので退色して少しぼやけた紫色からキレイな紫色に復元できています。
もちろん擦れや小傷部分は専用の溶剤で丁寧に補修していますので革の劣化も喰いとめられています。
今回は革の劣化がまだ軽度な状態でしたので補修跡もほとんど目立たず仕上げる事ができていますが、劣化が進んで状態が悪くなるにつれ補修跡も残ってしまう場合がありますので気になる方は早目にご相談くださいね。
そして、もう一か所持ち手の修理はどうなったか画像をご覧ください。
いかがでしょうか!
コバ部分が剥がれて革断面が剥き出しになっていた部分も再コーティングしたことで見た目もキレイになり革の劣化も抑えられています。
コバの修理は元のコーティングが残っていると、剥がれやすいので一度元のを剥離してから、何層にも分けて施工していますので意外にも手間のかかる修理になります。
これらの修理をしたことでキレイになったのはもちろんですが、そのまま使うより断然長く使えるようになりますのでお気に入りのバッグもさらに愛着が出てくると思います。
今回のようにお気に入りのバッグや財布、ジャケットなどの革製品の気になる傷や擦れなどでお困りの方はお気軽にご連絡くださいね!
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