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革修理ブログ
2025/12/27
Louis Vuitton|ヴィトンバッグ、革交換修理
みなさんこんにちは!
革研究所滋賀東近江店の桑原です!
日々の修理事例をご紹介しています。
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目次 |
今回ご相談いただ来ました商品は、、、
ルイヴィトン、モノグラムバッグのヌメ革劣化による革の交換修理のご依頼です!
モノグラムのバッグはヴィトンの中でも定番の商品なので使っている方も多いと思います。
特に、モノグラムは傷や汚れが付きにくく耐久性もあるので多少荒い使い方しても傷がつかないので使いやすいですよね。
しかし、バッグ本体以外の持ち手やその付け根、ベルト等はヌメ革が使われています。
このヌメ革、初めは白っぽいベージュなのですが、使い込むと経年変化で徐々に革の色が変色していく革で使い込むほど味が出る革です。
しかし、そんな革でも使っていると革の劣化も同時に進んできます。
革の劣化が進むと乾燥しひび割れがはじまり、強度もなくなってきます。そして最終的には革が千切れてしまうのです。そうなるとバッグ本体はまだまだ大丈夫なのに使えないバッグになってしまいます。
今回はそんなヴィトンのバッグの革を交換修理をさせていただきます。
それでは今回お預かりしたヴィトンのバッグ、どのような状態なのかまずは修理前の画像をご覧ください。



画像をご覧の通り使い込まれて革もいい感じの飴色に経年変化していますね。
しかし、革をよく見てみると劣化が進んでいて革のひび割れや黒ずみ汚れなどが起こっています。
そして、持ち手の付け根付近の革はひび割れがかなり深くまだ革はかろうじて千切れていないのですが間もなく千切れそうな感じになっていますね。
そして、劣化したヌメ革部分とは対照的にモノグラムの生地部分は目立つ傷や劣化、色剥げなどなくキレイな状態なのが分かりますね。
革部分が劣化して使えなくなってしまってもバッグ本体がこの状態ではさすがにもったいないですよね。
それではこちらのヴィトンのバッグ修理するとどうなったのか修理完了後の画像をご覧ください。



いかがでしょうか!
劣化してひび割れや黒ずみがあったバッグも新しいヌメ革に交換したことで新品同様に蘇らすことができました!
今回は持ち手、付け根革が劣化がかなり進んでいて革の交換は必須となる状態でした、そして、底部に縫い付けている革は染み汚れやしれは合ったもののそのまま使う事は出来たのですが、今回はヌメ革部分をすべて新しく交換させていただきました。
革をすべて交換する事によって見た目も新品同様になっています。
革は今回生成り色でヌメ革でも色が付いていない革で交換しています。
もちろん色が付いたヌメ革での交換でも可能です。
当店のような修理店で修理するデメリットはロゴ刻印入りの金具が使えないのでロゴがない金具に変わってしまいます。しかし、費用は正規店での修理または新品よりも費用は抑えられます。
さらに思い入れのあるバッグをそのまま使い続ける事も出来るので今までよりも愛着が出てくると思います。
その他Louis Vuitton修理事例はこちらをクリック!
ルイ・ヴィトンのバッグといえば、あの独特の模様が入ったモノグラムやダミエ。実は、あの柄の部分は「本革」ではございません。
あの生地は、上質なキャンバス地にポリ塩化ビニル(PVC)をコーティングした「トアル地」という素材です。 なぜ、高級ブランドが革を使わないのか。それには、旅行カバン専門店として始まったヴィトンならではの理由がございます。
圧倒的な耐久性: 非常に強固で、擦れや傷に強く、何十年使い続けても柄が消えにくい。
防水性の高さ: 水が染み込みにくく、雨の日でも安心して使用できる。
軽量: オールレザーのバッグに比べて遥かに軽く、実用性に長けている。
この「トアル地(柄の部分)」自体は、適切に扱えば半永久的に近い寿命を持っています。
では、どこに本物の革が使われているのでしょうか。 それは、持ち手(ハンドル)、縁取りのライン(パイピング)、根革(付け根のパーツ)などです。ここに使われているのが、天然の牛革である「ヌメ革」でございます。
この「最強のトアル地」と「変化するヌメ革」の組み合わせこそが、ヴィトンのバッグを長く使い続けられる設計の肝なのです。
最強の耐久性を誇るヴィトンでも、天然素材である「ヌメ革」は時間の経過とともに必ず劣化いたします。
ヌメ革は、油分が抜けると砂漠のように乾燥し、硬くなります。 特にスピーディの持ち手や、ネヴァーフル、アルマのハンドル付け根(根革)は、ある日突然「ブチッ」と千切れてしまうことがございます。こうなると、革の交換が必要となります。
日本の高温多湿な気候の影響で、内側のポケットなどがベタベタになってしまう現象(加水分解)です。この状態になると、中に入れたお財布や荷物が汚れてしまうため、内張り自体の張り替え交換が必要になります。
バッグの角の部分。擦れて中の芯材が飛び出していると、せっかくの高級感が損なわれてしまいます。
当店がお客様に自信を持って申し上げているのは、「劣化した革パーツを交換すれば、バッグは構造的に新品の状態に戻る」ということです。
劣化したパーツを一度すべて解体し、一から新しいヌメ革で作り直します。
針穴の再現: 元々のミシンの針穴を一つひとつ丁寧に辿りながら縫い合わせます。
強度の確保: 負荷がかかる箇所には、内側に補強材を入れ、オリジナル以上の強度を持たせる工夫も行っております。
ここで、お客様に事前にお伝えしておかなければならない、非常に大切なことがございます。それは、新しく交換するヌメ革の状態についてです。
使い込まれたヴィトンのバッグは、ヌメ革が深みのある飴色に変化しています。しかし、当店で新しく交換する革は「新品の革」です。
そのため、修理直後は、新しく交換した箇所と元のトアル地との間で、色合いや質感に必ず差異が生じます。この「新しい革から、また自分だけの色に育てていく過程」を楽しんでいただければと考えております。
お客様のお好みに合わせ、以下の2種類の革からお選びいただくことが可能です。
生成り(きなり)色のヌメ革 全く色が付いていない、新品特有の明るいベージュの革です。使い込むことで、ゆっくりとお客様ご自身のライフスタイルに合わせて飴色に変化していきます。

似た色合いのヌメ革 元のバッグの色味に、できる限り近いトーンの革を選定して使用いたします。生成り色よりも違和感が少なく、修理直後から馴染みやすいのが特徴です。

※どちらの革を選ばれても、天然の革ですので、元々の古い革と「全く同じ質感」にはならないことをご了承いただいております。それが、本物の革である証(あかし)でもございます。
「修理を任せたいけれど、滋賀県までは行けない」 「仕事が忙しくて、店舗の営業時間に行く時間がない」
そのような方のために、革研究所 滋賀東近江店では「宅配修理サービス」を承っております。
北海道から沖縄まで、宅配便を利用して修理の依頼が完結いたします。東京や大阪、名古屋といった都市圏のお客様からも、毎日多くのバッグをお預かりしております。
公式LINEからお写真をお送りいただければ、工房に足を運ぶことなく、概算のお見積もりをお伝えいたします。
全体写真
劣化が気になる箇所のアップ写真
内側の状態 これらをお送りいただくだけで、修理プランをご提案させていただきます。
お手持ちの箱にバッグを詰め、当店までお送りください。修理完了後は、職人が真心を込めて梱包し、ご自宅まで大切にお届けいたします。
私は、単にバッグを直すだけの作業員ではございません。
ヴィトンの新作を購入するには、今や数十万円の予算が必要です。しかし、数万円の修理で、思い出の詰まったバッグが再び現役で活躍できるようになります。 これは、家計に優しいだけでなく、**「一つのものを大切に使い続ける」**という、地球環境に配慮した最も美しい選択だと私は信じております。
Q. どのくらいの期間で直りますか?
A. パーツの交換内容にもよりますが、丁寧な手仕事を行うため、通常1ヶ月〜1ヶ月半ほどお時間をいただいております。
Q. 正規店で断られた古いバッグでも大丈夫ですか?
A. はい、もちろんです。30年前、40年前のヴィンテージ品こそ、当店の技術が最も活きるお品物です。
Q. ヌメ革の色が最初は浮いてしまわないか心配です。
A. 新品の革を使用するため、最初は明るく感じられるかもしれません。しかし、数ヶ月お使いいただくうちに、自然と色が馴染み、味わい深い風合いに育っていきますのでご安心ください。
「ボロボロで恥ずかしい」「もう使えない」と諦めていたそのルイ・ヴィトン。 そこには、手に入れた時の喜びや、大切な思い出が詰まっているはずです。
滋賀県内の方はもちろん、全国の皆様。 お忙しくて諦めていた方も、ぜひ一度、宅配修理をご活用ください。 私、のりまさが、職人としての誇りを持って、あなたのパートナーを最高の状態に整えさせていただきます。
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当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。